こんにちは、きりんアフタースクールの森本です。
福岡市城南区で民間学童保育を運営しています。小1~小3までの子たちが在籍し、放課後の時間を過ごしています。
現在、4月からの新年度の生徒募集説明会も予約受付していますので、ぜひご興味のある方はご参加ください。
さて、今日は先週のブログを受けて、どのように子どもたちと学ぶコンテンツをつくっていっているのかについて少し整理してみたいと思います。
クリエイティブタイムの設計のお話です。
「3つをつくる」アフタースクール
きりんアフタースクールのコンセプトは「学び・好き・環境」の3つをつくるアフタースクールです。
ただなんとなく放課後の時間を過ごすのではなく、子どもたちを主体にして、自分で自分の学びをつくっていける子に、自分の好きなことを見つけられる子に、自分の身の周りの環境を自分でつくっていける子になっていってほしいと願いを込めて、日々運営をしています。
その中でも、「好き」をつくるという部分についてです。
小学低学年期は、たくさん本物に触れて、五感で感じる経験を増やしてほしいと思っています。
将来何かを「つくる」、「表現する」ときの土台となる原体験がたくさんあればあるこそ、その幅が広がると思っているからです。
CAN!PとしてCAN!Pアドベンチャー等の野外体験事業に注力しているのも、理由の1つはそこになります。
“!”な体験をたくさん積んで、その先につなげてほしいわけです。
きりんアフタースクールのクリエイティブタイムは、まさにたくさんの原体験をつくり、好きをみつける時間で、
実際に畑を作るところから始めて野菜をつくってみたり、
理科的な要素を入れて実験をしてみたり、
みんなでハロウィンパーティーを企画したり、
色んな角度から活動を構成していっています。
「これはなんだ?」という問いから生まれたコンテンツ
先週のブログで、かんぴょうを使って活動をしている様子を少しご紹介させていただきました。
そもそもなぜ「かんぴょう」を題材にして子どもたちと活動していったのか、その背景について少し書いていきたいと思います。
、、、
きりんアフタースクールでは、今年施設内に畑をみんなでつくり、夏野菜を自分たちで育てていきました。育てたい野菜を子どもたちで決め、みんなで日々手入れをしながら実際に収穫を体験することを重ねていきました。
自分で育てているからこそ、すべて「自分ごと」になっていくんですね。
普段は野菜が嫌いで食べないという子も、自分で育てた野菜を持って帰り、おうちで食べることができたというエピソードを保護者の方より伺ったりもしました。
さて、ある日のこと。夏野菜を片付けようと畑を子どもたちと整理していたときのこと、育てた覚えのない大きなきゅうりのような野菜が転がっているのを発見しました。
「これはなんだ?」
と、子どもたちの頭の中には?がいっぱいです。調べてみると、それがかんぴょうであることが分かりました。(スイカを植えていて、その接ぎ木の苗から自生した可能性が高いです)
さらに調べていくと、どうやら食べることもできそうだと分かりました。
スタッフと相談しながら、元々組んでいた予定を諸々変更して、「かんぴょう」を学びの題材として扱ってみることにプログラムを一部組み替えることにしました。
子どもたちの「問い」を大事にする
結果的に、この判断は大正解だったなと思っています。
私たちが大事にしているのは、子どもたちから生まれる「問い」です。
「これってなんだろう?」
「どうなるんだろう?」
という問いが生まれた瞬間に立ち会えましたし、それを活かさない手はないなと思ったのです。
その後、スタッフの試行錯誤もあり、実際にかんぴょうを切って匂いをかいでみたり、感触を確かめてみたり。その後、乾燥させて最終的には調理をして食べてみるところまでつながっていきました。
「あのかんぴょうどうなった?」
と、日常的に子どもたちから気になっている様子が言葉として出てくることも多くありました。
「問い」がしっかり立つと、子どもたちの興味関心はどんどん深くなっていくんだなという良い事例となったように思います。
11月から始まる新プロジェクト!
さて、今日はどうやって私たちのクリエイティブタイムの設計を行っているかについて、一部をご紹介しました。
11月からは「ゴミ」をテーマにしたプロジェクトが進んでいこうとしています。
これも、夏休みに川で遊んでいて子どもたちがゴミがたくさん落ちていることに気づいてゴミ拾いをしていったことに端を発したことから生まれたプロジェクトです。
先日がその初回でした。
子どもたちが実際に体験して、疑問を抱いたテーマだったこともあり、ものすごく前のめりで参加している子が多かったように思います。
私たちの役目は、子どもたちの何気ない「問い」を見逃さないことです。
「どうなってるんだろうね?」
「一緒にやってみようか!」
と、子どもたちとカジュアルにやり取りできるよう在りたいものです。
またゴミのプロジェクトの様子についても、進んでいく中で内容をご紹介していきます。
それでは、また。
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